はじめに:想像と現実はちがった…!
「そろそろ2人目欲しいな」「1人目も大変大変だけど、今の状況に2人目ってやっていけるのかな?」
そうやって不安を感じながら、でも上の子に兄弟を作ってあげたくて、平日はほぼワンオペのワーママですが、2人目の妊活を始めました。
「2人目が生まれても、なんとかなるよね」
そう思っていた私の予想は、見事に外れました。
2人育児って、想像以上に大変。
特に困ったのが、上の子の赤ちゃん返りです。
「急に甘えん坊になった」「わざと赤ちゃんみたいに話す」「できていたことを『できない』と言い出す」
最初は戸惑いばかりでした。
この記事では、実際に2人育児を経験した筆者の体験をもとに、「赤ちゃん返りってなに?」「どう対応したらいい?」という疑問にお答えします。
赤ちゃん返りってなに?

赤ちゃん返りとは、上の子が弟・妹の誕生をきっかけに、赤ちゃんのような言動をすることです。
たとえば、
- 一人でできていたのに「着替えられない」「食べさせて」と言い出す
- 赤ちゃん言葉で話す
- トイレが完璧だったのに、おねしょや失敗が増える
- ママにベッタリ。どこに行くにもついてくる
- ミルクを自分も飲みたいと言い出す
これらは、ママやパパの愛情を確認したい気持ちの現れです。
弟や妹にママを取られたと感じて、「自分にも構ってほしい!」「赤ちゃんになればまた甘えられるかも」と思うのは、ごく自然なことなのです。
上の子だって、お兄ちゃんやお姉ちゃんになりたくてなったわけじゃない、もっともっとママを独り占めしたかった、そう思うのも当然ですよね。
現にうちの上の子は、2歳手前で下の子の妊娠に、親の私よりも早く気づいた第六感のある子でした。
その時に、ママしか受け付けなくなり、常にママママ、抱っこ、保育園に行くときも泣くようになるほど、下の子にママが取られると感じたんでしょうね。
それを見て私は「なんて悪いことをしてしまったんだ、上の子はまだ私を独り占めしたかったのに」と何度も思い、泣きました。
これは長くなるので、今度記事にしますね。
赤ちゃん返りが起きる原因3つ

1. ママの愛情を独り占めできなくなった不安
2人目が生まれると、どうしてもママは赤ちゃんのお世話にかかりきりになります。
上の子にとっては「ママが急によそよそしくなった」と感じてしまうのです。
また、ママがお世話のために下の子ばかりに構ってしまうことで、寂しい気持ちや自分を見てくれなくなった不安が出てきてしまいます。
2. 環境やリズムの変化
家族構成が変わることで、生活リズムもガラリと変わります。
「静かだった家に泣き声が増える」「お出かけの制限が増える」など、小さな変化でも上の子にとっては大きなストレスです。
3. 注目されたいという欲求
以前は「かわいいね!」「おりこうさんだね」と言われていたのに、今は赤ちゃんばかりがちやほやされる。
その寂しさから、「自分も見て!」という気持ちで赤ちゃんのような行動をするようになります。
上の子の赤ちゃん返り、どう対応する?

1. 「ママ独り占めタイム」を意識的に作る
どんなに忙しくても、上の子との1対1の時間を少しでも確保することが大切です。
「今日はあなたとだけ絵本を読もうね」など、特別感のある時間を意識して作ると、上の子の安心感がグッと高まります。
我が家も下の子が寝ている時や、寝かしつけの時に濃い時間を過ごしました!
➡︎ ポイント:スマホは置いて、目を見て話すことが何より効果的!
2. スキンシップと言葉でしっかり愛情表現を
「大好きだよ」「いつもがんばってるね」
当たり前のようで、忙しい育児の中ではつい忘れがちな言葉です。
ぎゅっと抱きしめるだけでも、上の子の心は満たされていきます。
特に我が家では、抱っこをたくさんしました!
➡︎ ポイント:赤ちゃんが寝ている間に、上の子をハグする時間を作って。
3. 感情を受け止め、否定しない
「お兄ちゃんなんだから!」「赤ちゃんじゃないでしょ!」と叱るのはNG。
その裏には、「寂しい」「もっと見てほしい」という思いがあります。
「寂しかったんだね」「ママに甘えたかったんだよね」と共感してあげるだけで、上の子の気持ちは落ち着いていきます。
下の子をベッドに置いてと言ったら、親も従って、上の子をすぐに抱きしめてあげていました。
4. お世話係ではなく、“チームの一員”として関わらせる
赤ちゃんの世話を「手伝って」もらうのではなく、
「あなたにしかできないお仕事があるよ」と、“役割”を与えるのがおすすめです。
例えば、
- オムツを取ってもらう
- 赤ちゃんが泣いてる理由を一緒に考える
- 絵本を読み聞かせしてもらう
- ミルクを一緒に作る
➡︎ 上の子の自尊心が育ち、「自分も家族に必要なんだ」と感じられるようになります。
5. パパや祖父母の力を遠慮なく借りよう
下の子に手がかかる時期は、ママひとりで全てを抱え込まないことも大切。
パパが上の子担当、ママが下の子担当と分担するのもひとつの方法です。
我が家も上の子はパパ担当で、日中はしっかり外で遊んでもらい、下の子のお世話は私が主にしていました!
祖父母の手を借りるのも遠慮せずに。
上の子のメンタルケアは、家庭全体で支える意識を持ちましょう。
中には遠方や疎遠で祖父母に頼れない人もいるかと思いますので、その際は友人や保健師さんなど、頼れるところはどんどん頼っていきましょう。
わが家の実体験:息子の我慢が爆発した日

上の子を優先していたつもりでしたが、次男が生まれて1ヶ月が経った頃に、長男が突然「ママと一緒に寝たい!」と大泣きした日がありました。
次男が生まれてから、長男と私は別々の寝室で寝ていましたが、ちょうど1ヶ月が経った頃に今まで我慢していたものが溢れんばかりに、大泣きしました。
長男も小さいながらも、今はママにわがままを言ってはいけないと、文句も言わずにパパと一緒にいつも寝ていましたが、大泣きしながら「ママと一緒に寝たい」と言われた時に、私はこんな小さい子に気を遣わせて、我慢をさせていたことに気づき、とても反省しましたし私も大泣きしました(産後メンタルもあります)
ちょうど2歳半ごろの出来事でしたが、今でも忘れらないし、かわいそうなことをしたなと思っています。
なので、それ以降は、「いつも我慢してるんだよね、ありがとうね」と言いながら、次男が寝ている時は存分に長男が甘える時間を作るようにしました。
まとめ:2人育児は“心のケア”も大事!
赤ちゃん返りは、上の子なりの「愛情確認」のサイン。
ママやパパが気づき、受け止め、愛情を伝え続けることで、必ず乗り越えられます。
大切なのは、「育児=世話」ではなく、「育児=心のケア」だということ。
2人育児は確かに大変。でも、子どもたちの心に寄り添った分、
家族の絆はもっと深くなっていくはずです。
あなたも、どうか無理せず、自分の心もいたわりながら進んでくださいね。

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