慣らし保育で「泣かない」日を願うママ・パパへ:我が子の成長を信じて乗り越えるヒント

保育園

慣らし保育が始まり、朝の別れ際にわが子が涙を流す姿を見るたびに、胸が締め付けられるような思いをしているママやパパは少なくないでしょう。「いつになったら泣かなくなるんだろう?」「うちの子だけ、慣れるのが遅いのかもしれない…」。そんな不安や焦りを感じてしまうのは、当然のことです。しかし、この時期は子どもにとって大きな成長のステップであり、親も共に乗り越えるべき大切な時間。今回は、慣らし保育でわが子が「泣かない」日を迎えるまでの道のりと、その中で親ができる具体的な心構えやヒントを、私の実体験を交えながらご紹介します。


慣らし保育の現実:我が家の次男の場合

我が家の次男が慣らし保育を始めた頃は、まさに試練の連続でした。登園開始からわずか4日目で風邪をひいてしまい、いきなり1週間の保育園お休み。ようやく熱が下がって翌週登園を再開したと思えば、また体調を崩したり、慣れない環境に戸惑ったりで、休んだり登園したりの繰り返しでした。

慣らし保育の月が終わりに近づく頃、ようやく鼻水を垂らしながらも毎日登園できるようになりました。この頃の朝の引き渡しは、まさに「戦い」です。私の手から離れると、堰を切ったように泣き始め、その声が響き渡るたびに、私の心臓はギュッと締め付けられました。「ごめんね」「大丈夫かな」という罪悪感と心配で、保育園の入り口を後にするのが本当につらかったことを覚えています。


「泣かない」日が来た!親も子も頑張った1ヶ月

そんな状況が数日続いた後、奇跡のように「泣かない」日が訪れました。登園再開から1週間ほど経ったある日、引き渡しの際、次男は「ぴえん」という寂しそうな顔はするものの、大声で泣き叫ぶことはありませんでした。この小さな変化が、私にとってどれほど大きな喜びと安堵をもたらしてくれたか、言葉では言い表せません。心が引き裂かれるような思いをせずに預けられることが、本当にありがたかったのです。

保育園での様子を聞くと、初めは固まっていた次男も、徐々に笑顔を見せてくれるようになったとのこと。先生やお友達との関わりの中で、少しずつですが彼なりのペースで慣れていっていることを知り、心から安心しました。

もちろん、親である私自身も、この慣らし保育期間中に何度も涙を流しました。車で送迎しているのですが、保育園に送り届けた後、誰も乗っていない車内を見るたびに感じる寂しさ。玄関に一人で帰った時の、ぽっかりと心に穴が開いたような感覚。そんな寂しさが募って、車の中や家でそっと涙した日も何度かあります。

でも、同時に「こんなに小さいのに、ママと離れてこんなに頑張っているんだ」という次男への深い尊敬と愛情も感じました。毎日頑張ってくれているのは、他でもないわが子なのです。

お迎えに行くと、いつも抱っこの状態で、ぴょんぴょん跳ねながら私を待ち侘びている次男の姿が、本当に愛おしいです。泣いて離れることに心苦しさを感じ、「いつになったら泣かなくなるんだろう」と終わりが見えないトンネルの中にいるような気持ちでしたが、我が家の次男は約1ヶ月で、驚くほど順応してくれました。


焦りは禁物!子どもそれぞれの「慣れる」ペース

実は、我が家の上の子は次男とは正反対の「繊細ちゃん」タイプでした。慣らし保育にはもっと時間がかかり、毎日泣いて泣いて、私も途方に暮れたものです。この経験から学んだのは、子どもには一人ひとり、慣れるまでのペースが全く違うということです。

「〇日経てば大丈夫」「〇ヶ月で泣かなくなる」といった目安はあくまで一般的なものであり、お子さんによってはもっと時間がかかることも、早く慣れることもあります。隣の子がもう泣かなくなったからといって、焦る必要は全くありません。


ママ・パパができること:慣らし保育を乗り切るヒント

では、この大変な慣らし保育期間を、少しでも穏やかに乗り切るために、親ができることは何でしょうか?

  • 登園前の準備と声かけをルーティン化する: 毎朝同じ流れで準備し、「もうすぐ保育園だよ」「先生やお友達が待ってるね」など、ポジティブな声かけをすることで、子どもは次の行動を予測しやすくなり、安心感に繋がります。
  • 引き渡しは短く、笑顔で: 泣かれるとつらいですが、親が不安そうな顔をしたり、いつまでも離れられずにいると、子どもは余計に不安を感じてしまいます。「行ってくるね!」「お迎えの時間まで楽しんでね!」と、明るく笑顔でサッと別れるのが理想です。
  • 「必ず迎えに来る」ことを言葉で伝える: 「ママ(パパ)は、必ず〇時にお迎えに来るからね」「お迎えの時、ギューってしようね」など、具体的な言葉で再会の約束を伝えることで、子どもの心の安定に繋がります。
  • 子どもの頑張りを認める: 保育園から帰ってきたら、「今日も頑張ったね!」「泣かずに偉かったね!」と、その日の頑張りを具体的に褒めてあげましょう。泣いてしまった日でも、「泣いちゃったけど、保育園で遊べたかな?」などと寄り添う姿勢が大切です。
  • 自宅での時間を充実させる: 保育園で頑張った分、家では思いっきり甘えさせてあげましょう。たっぷりのスキンシップや、子どもの好きな遊びに付き合う時間を作ることで、心のエネルギーをチャージできます。
  • 親自身も息抜きを: 子どもが慣れない環境で頑張っているように、親も慣れない状況にストレスを感じるものです。一人で泣いてしまう日があっても大丈夫。信頼できる人に話を聞いてもらったり、短時間でも自分のための時間を作ったりと、適度に息抜きをすることも非常に重要です。
  • 保育園の先生と密に連携する: お子さんの保育園での様子を積極的に先生に尋ね、家庭での様子も伝えることで、先生も子どもの状態を把握しやすくなります。何か不安なことがあれば、遠慮せずに相談しましょう。

終わりは必ず来る!親も子も辛抱強く

「いつになったら泣かなくなるんだろう」という気持ちは、慣らし保育を経験するすべての親が抱く共通の思いです。しかし、断言できます。いつか必ず、泣かなくなる日が来ます。そして、その日を迎えた時には、お子さんの成長に心から感動し、これまで頑張ってきた自分自身を褒めてあげたくなるでしょう。

慣らし保育は、お子さんが社会性を身につけ、自立へ向かうための大切な第一歩です。この期間は親も子も辛抱ですが、必ず乗り越えられます。お子さんの小さな成長を喜び、頑張っているわが子を信じて、共にこの時期を乗り越えていきましょう。大丈夫、きっとできます!

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